先生は、異分野とのコラボレーションも精力的に進めています。佐賀大学の医学部 整形外科と共同で、様々な解析ツールを適用して、人工関節の解析を行いました。萩原先生によれば、「最近、医療分野でのシミュレーション適用も増えてきていると思います。われわれの人工関節プロジェクトは、整形外科での医学的な検討を、シミュレーションで再現するというアプローチでした。
たとえば、整形外科で患者さんの症状に合った関節の形や、生体内にそれを組み込んだ時の神経や筋肉にどう影響するか、などを検討します。そしてわれわれ側は、整形外科側の検討を、機構や構造の面からシミュレーションをして、課題解決の方向性を提言するということをしました。」
「最も新しい研究は、ファインブランキング加工という、つまり打ち抜きのことなのですが、これにMarcを使った解析を取り入れています。」と萩原先生は続けます。素材から部品を打ち抜く際に、パンチとカウンターパンチの両方を押さえて部品を打ち抜くと、せん断面が“だれ”ずに、正確に部品を切り取ることができます。通常の打ち抜きと、ファインブランキングによる打ちぬきでは、できあがる部品のせん断面の違いが一目瞭然です。
ファインブランキングを用いて、いかに正確に、きれいに部品を打ち抜くかということには、パンチとカウンターパンチを抑えの位置、抑える役割をする突起、また抑えの際に発生させる力が重要なんだそうです。これらをモデル化して、Marcを使ってシミュレーション検討をされています。 |
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| ファインブランキングの概要 |
通常の打ち抜き。
断面が、だれているのがわかる。 |
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ファインブランキングで打ち抜いた場合。
押さえる部分や、加わる力によって、打ち抜きの精度が変わる。 |
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| 研究室でのMarc計算結果の様子。 |
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